山々と深い渓谷に囲まれた大自然の国、ブータン。

Photo by Lincoln potter

ータン王国はネパールの東方、インドのArunachal Pradesh州の西にあり、奥チベットの南でアッサムと西ベンガルというインドの領域の北にあたります。そこはヒマラヤ山脈の中心に位置し、北と西の山々に囲まれた内陸地でもあります。険しい山岳地帯の東部は、外国人観光客が訪れることもほとんどなく、全く知られていないインドの州であるArunachal Pradeshと接しています。北はヒマラヤ山脈がチベットとの境界になっています。

60万人の国民は主にブータン土着の民であり、チベットやインドからも多くのひとがこの国にきて帰化しています。 高地一帯の孤立したヒマラヤの深い渓谷にはブータン人と推測される部族が栄えています。東部のMerakやSaktengや北部のLayaの人々は西部の人々とはまったく交わらず、いまも物々交換の生活をしています。

部の低地にはブータンの国籍をもつネパールからの移民が住み、多くは南のよく肥えた土地で農耕生活を営んでいます。工業地域もほとんど南に集まっています。 人口は中央区域が最も多く、北部山岳部に比べて南部区域が多くなっています。 ブータンの標高は南部で海抜300メートル〜1500メートル。人口の多い中央区域では1200メートル〜5500メートルにまでに及びます。首都ティンプーの標高は約2500メートルでです。

1960年初頭に道路が作られるまで、Phnentsholingにあるインドの国境から首都ティンプーまで旅するのに最低5日間かかりました。ヒマラヤの険しい山々が中央渓谷と南部の低地を隔てていたのです。また1959年に中国がチベットとの国境を閉じるまでブータン人は、寒い冬の間北部の低い峠を選びそれを越えてチベットと交易していました。