山道を歩いていると、この虫が数メートル先を、まるで道案内をするかのように飛ん
ではとまり、飛んではとまりすることがある。このことから、ミチオシエ、ミチシル
ベなどと呼ばれる。晴れた日に活動する、ハンミョウ科のなかではもっとも色彩が豊
かな虫だ。成虫は肉食で、自分より大きな虫をおそって食べることがある。
幼
虫は地面にタテ穴を掘り、そこにひそんでエサの虫が近づくのを待っている。獲物
が来ると、すばやくつかまえて食べるどう猛さだ。
幼虫のいる穴のなかにニラなどの
細長い植物をさしこむと、
それに食いついてくるので、釣り上げることができる。そ
こで幼虫にはニラ虫の別名がある。
ツ
チハンミョウ科のマメハンミョウなどと違って、この虫には毒はない。でも、発達した大きなアゴをもっているので、つかまえる時には気をつけること。
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