ハンミョウ(ハンミョウ科)
体 長 20mm程度
分 布 本州、四国、九州、屋久島、対馬、沖縄本島
生息場所 林縁の裸地
出現期(成虫) 越冬した成虫:4〜5月、
新成虫:8〜9月

道を歩いていると、この虫が数メートル先を、まるで道案内をするかのように飛ん ではとまり、飛んではとまりすることがある。このことから、ミチオシエ、ミチシル ベなどと呼ばれる。晴れた日に活動する、ハンミョウ科のなかではもっとも色彩が豊 かな虫だ。成虫は肉食で、自分より大きな虫をおそって食べることがある。


虫は地面にタテ穴を掘り、そこにひそんでエサの虫が近づくのを待っている。獲物 が来ると、すばやくつかまえて食べるどう猛さだ。 幼虫のいる穴のなかにニラなどの 細長い植物をさしこむと、 それに食いついてくるので、釣り上げることができる。そ こで幼虫にはニラ虫の別名がある。

チハンミョウ科のマメハンミョウなどと違って、この虫には毒はない。でも、発達した大きなアゴをもっているので、つかまえる時には気をつけること。