カラスアゲハ(アゲハチョウ科)
開 張 72〜117mm
分 布 日本全土
生息場所
出現期(成虫) 4〜5月、6〜10月

虫は、ふつう年2回発生する。地域や季節によって羽根のもようが変化する。4月ごろからあらわれる成虫(春型)は2回目にあらわれる成虫(夏型)にくらべると、小さい。

岸に近い平地から標高2000mくらいまで、幅広く生息する。薄暗い林を好み、林の内外を、一定のコース(チョウ道という)をたどって敏速に飛びまわる。春にはウツギやツツジ類、夏以降になるとクサギ、ネムノキ、アザミなどの花に集まり、蜜を吸う。

スは暑い晴天の日に、水たまりや湿地で集団で吸水することがある。こんな場面に出会ったら、観察のチャンスだ。オスをよく見ると、前羽にビロードのような毛があることがわかる。メスにはこの毛はなく、後ろ羽の赤い紋が発達している。