年に1回発生する、日本固有のチョウ。成虫は午前中には日光浴や交尾をし、オス・メスともにカタクリ、スミレ類、サクラ類などの花に集まり蜜を吸う。午後は高いところを活発に飛びまわり、オスは丘陵地の小さないただきに集まることもある。
ふつうメスはオスよりも大型で、腹の毛が少なく地はだがでている。また交尾のあとには大きなふくろ(交尾のう)をつけているので、すぐにオスと見分けられる。
幼
虫はウマノスズクサ科のカンアオイ属各種を食べるが、地域によってエサとなる草はきまっている。
近
ごろでは生息地である林の多くが、少なくなり、絶滅の危機にある。
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日本のギフチョウ属の分布
ギフチョウとヒメギフチョウの分布域は一部で混生しているほかは、「すみ分け」の現象がみられる。 この境界線はルードルフィア・ライン(ギフチョウ属線)と呼ばれ、冷温帯と暖温帯の境界線ともほぼ一致している。
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