ヤママユ(ヤママユガ科)
開 張 120〜150mm
分 布 北海道、本州、四国、九州
生息場所
出現期(成虫) 7〜9月

本を代表するガ。成虫は年1回発生する。羽の色は黄褐色から暗褐色まで、いろいろな変異がある。大きな羽をしているが、うまく飛ぶことができない。羽のまんなかに、鱗粉(りんぷん)のないまるい紋がある。成虫の口は退化して、あとが残っているだけで、ものを食べることはできない。羽化したあとは生殖だけで死んでしまう。

虫はクヌギ、シイ、クリ、サクラなどの葉を食べる、まばらな毛をもった太い毛虫だ。サナギになるときは長さ60mmほどの黄緑色のマユをつくる。このマユからはじょうぶで高級な絹糸(天蚕糸/てんさんし)がとれるので、特に中国で野外飼育されている。
ヤママユガ、テンサンとも呼ばれる。


オスの触角は大きく、メスの出す性フェロモンを感じとる


メスの触角は枝わかれが少なく、オスにくらべて細い