5月上旬〜6月上旬、モモやナシ、ビワ、リンゴなどの木の実がふくらみはじめたころ、メスは産卵のため、実のついた小枝を皮を残してチョッキリと切り、そのなかに卵を産む。このことからモモチョッキリと呼ばれるようになった。
切られた小枝についた実は、しだいに水分をうしなってしぼみ、そして落ちる。
こ
れが幼虫のためのゆりかごとなる。そこでふ化した幼虫は、しぼんだ果実のなかを食べて育つ。成熟した幼虫は地面に穴を掘り、そこでサナギになる。ふ化してからサナギになるまで、ふつう20日前後。秋の終わりごろに羽化した成虫は、そのまま穴のなかで冬を越す。
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