蛇の目の紋が羽にあるところから名づけられたチョウ。メスはオスよりも大きく、ジャノメの紋も大きくはっきりしている。この目玉もようは、鳥よけの風船があるように、天敵の鳥から身を守るために役立つと考えられている。つまりメスのほうがオスより鳥におそわれにくく、子孫を残すのにつごうがよくなるわけだ。
明
るくひらけた草原に多く、低く飛びまわって花や樹液にたかる。産卵はちょっと変わっていて、幼虫の食草であるイネ科のススキ、スズメノカタビラなどの草の間の地面に、まき散らすように産む。約1カ月たってふ化した幼虫はほとんど草を食べずに越冬し、翌春になってから成長したあとは6〜7月頃、地上から土にもぐってサナギになる。
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