-最近、インターネットしてます-

最近、パソコンを買ってインターネットにアクセスする日々を過ごしている。ホワイトハウスにアクセスしたり、NASAにアクセスしたり、趣味のワインのホームページを見たり、フライフィッシングの情報を探したりと、ネットサーファーを自認する今日この頃である。

で、何が変わったかというと、一番に上げられるのは電話代が高くなったということだろう。 以前は月4、5000円だったものが、一気に1万8000円台に跳ね上がった。これにプロバイダーと呼ばれるインターネット接続業者に支払う手数料がほぼ同額請求されてくるので、しめて3万6000円。つまり、以前の十倍近くに跳ね上がったことになるわけだ。
デジタル情報とは何とも高くつくものなのである。
では、もっと安くする方法はないのかというと、速くすることだという。
速くするとは、読んで字の如くスピードを上げることなのだ。INS回線にするとか専用線にするとかで飛躍的に情報の読み込みスピードが速くなり、従って、電話代と手数料が飛躍的に安くなるわけなのだが、これの導入には当然金がかかる。
つまりは、安くはならないわけで儲かるのはやっぱりNTTなのだ。 だが、インターネットは接続ポイントまでの市内電話代で世界中にアクセスできるわけだから、市外電話代と国際電話代はかからないという理屈があるわけで、少なくとも市外の友達、海外の友達と電子メイルのやりとりをする分には随分とお得なわけである。

話は変わるが、昨年から、筒井康隆氏がインターネットに作品を連載しはじめて話題になっている。氏が断筆宣言をおこなってから既に3年になるが、確かにこの間、氏は国内の出版社から新作を発表したことはなかった。その新作を読めるというだけでもウキウキさせられるのだが、その作品に英語バージョンが用意されているというのが意味のあるところで、まさに世界に向けて発信するためのデジタルメディアの活用によって日本の出版界に一石を投じたといえよう。

と思っていたら、今年になって突然断筆宣言の撤回を行うと同時に、インターネット上の作品が有料化された。プロ作家なら金をとるというのは当然ことだが、素晴らしい転身ぶりである。
で、筒井氏とは理由は違えど、この度僕も日本の文壇に見切りをつけてインターネットで作品を発表することにした。僕のホームページは、筒井氏の主催する文学ネットにリンクしている。
勝手に僕がそうしたのだ。 つまり、このことが示すように、動機も完成度も全く違う作品も、同列の価値として並んでしまえるという構造主義的ヴァーチャルリアリティがインターネットの最大の人気の秘密であるわけで、それは、女子高生のブルセラ的公開日記が一番の人気サイトであるという事実を見れば一目瞭然。 どうしましょう?筒井先生。金、とれますかねぇ?