松チャンコーナー

皆さん、こんにちは。私がこのホームページのご案内役の松本です。「松チャン」と呼んでください。 これから私が、このコーナーで備長炭にまつわるオモシロ話、南部川のトピックスなど、いろんな話をしてまいりますので乞うご期待下さい。あっ、それから、ご意見ご感想、お叱りからファンレターまでなんでも歓迎します。どしどしお寄せください、ネ。
E-mail:matsumoto@pop.iip.co.jp

松チャンのお話
  • 第3回/ 「炭琴CD 夢物語パート1」

    和歌山県の山奥、大自然に囲まれた静かな山村で、10年前に炭琴という楽器が誕生しました。天然素材で出来上がった楽器が奏でるメロデイーは、まさに大自然の交響曲。原始的でありながら、こんなにも心安らぐ神聖な音色をもった楽器の演奏を私たちだけで楽しむだけではもったいない。もっと多くの方々に聞かせてあげたい。それが私の夢でした。

    それまでは村内の中学生たちにより、年に数回各地に出向き演奏活動が続けられ、現在でも継続されています。この演奏会が行われる度に、来席者の方々は初めて聞く心地よい楽器の音色に深く明瞭されたと同時に、備長炭からあんなにも綺麗な音がするものか、と驚きの声があげられています。実は私も最初聞いた時は同じ感想を抱いたものです。

    でもこの感動は、ここへ来た人でないと味わえないなんてなんだか不公平です。特に山村に住む私たちは地理的不便さもあり、度々遠くへ演奏活動に出かけるなんて無理な話。ではどうしたらみんなに備長炭メロデイーを聴かせてあげられるだろうか。いろいろ悩みましたが答えはただ一つ、炭琴演奏をCD収録すること。これ以外に方法はありませんでした。しかし、私たちはレコード会社でもあるまいし、そう簡単にCDなんか作れるはずがありません。予算の問題、演奏者の問題、演奏に使用する炭琴の問題など、どう考えても現実的ではないとあきらめかけたことは何度もありました。

    でも人間、そう簡単に夢を捨ててはいけません。いつかきっと夢はかなえられる、そう信じて時期が来るのを待ちました。そして昨年私はすばらしい人たちと出会うことが出来、またその人脈により助けられ、夢に一歩近づくことが出来たのです。今回私たちに最も影響力を与え、力を貸してくれた人、その方こそ和歌山市在住の随筆家、梅田英以子さんなのです。この方に私の夢話をしたところ、是非とも実現させよう、ふるさと和歌山にいいものを残そう、と力強い励ましと応援のお言葉を得、早速梅田さんの紹介でCD 制作会社であるソニー系列会社、ソニーファシリテイーサービスを紹介していただいた。

    制作会社は決定したが、予算を聞くとやはり予想通り高額であった。私たちのように貧乏で小さな森林組合にはCDを制作するような多額の予算などあるはずがない。しかしここでも救いの手が私たちに差し伸べられた。南部川村から村のPR活動に少し予算がある。森林組合として何か新しい活動があれば補助金を出してもいいよ。なんともタイミングのよい相談であろう。このお誘いに私たちは、自分たちのCDに託する夢を村に打ち明け、補助金獲得に成功した。それでもまだまだ負担金が多い。でもこの年は臨時的な収入や、備長炭をはじめとする販売品の売上も堅調だったおかげで、どうにか製作会社ソニーファシリテイーサービスの提示する制作費を準備する見通しがついた。

    ●次回は夢のCDが完成に近づく中で炭琴演奏者としてお引き受けいただいたマリンバ奏者「吉川雅夫先生」についてご紹介です。おたのしみに!

    松チャンのお話バックナンバーをみることができます。
    第1回・山を守る炭焼き職人
    第2回・備長炭の楽器ってしってますか?

    茶店「囲炉裏」表紙 イベントコーナー

    備長炭のお話 備長炭パワーの不思議 炭の百科事典 紀州路おすすめ
    南部川村 みなべ川森林組合 アクセスマップ ギャラリー