日本のお米
作付け面積ベスト5(資料:平成5年度産米穀の品種別作付け状況)
順位 | 品種 | シェア(%) | 対前年比(%) |
1 | コシヒカリ | 28.8% | 100 |
2 | ササニシキ | 7.7% | 82 |
3 | あきたこまち | 5.5% | 102 |
4 | 日本晴 | 4.7% | 95 |
5 | ヒノヒカリ | 4.1% | 113 |
おいしいお米のルーツ
今私たちが食べているおいしいお米は、長い年月をかけ、さまざまな品種を掛け合わせて生み出されてきたものです。そのルーツをさぐると、明治時代につくられていた「亀の尾」と「旭」の2種類のお米にたどりつきます。
この10年ほどの間に発表された品種では、「あきたこまち」や「ヒノヒカリ」が人気を集めています。「あきたこまち」は「コシヒカリ」の改良品種で、そのネーミングもあって、一躍人気品種となりました。秋田・岩手を中心に栽培されています。「ヒノヒカリ」は宮崎県生まれで、それまで九州の気候に適したおいしいお米がなかったので、九州全県で急速にひろがっています。
「亀の尾」は、山形県で発見され、東北地方で広く普及した、当時のおいしい米の代表。「旭」は京都で発見され、大粒で美味で、いつも一定した収穫が期待できるので、西日本一帯に普及しました。
この東西のおいしい米をかけあわせて、1956年に生み出されたのが「コシヒカリ」。当初は病気に弱く、倒れやすいという欠点はあるものの、そのおいしさがうけて栽培する農家はどんどん広がりました。1970年代の米余りの時代からおいしい米に対する需要が増えたこともあって、1979年には作付け面積のトップに立ち、今日にいたっています。「コシヒカリ」の欠点を改善したさまざまな品種が発表されていますが、いまのところ「コシヒカリ」を上回る人気の品種は出ていません。
このほか、宮城県を中心に栽培されている「ひとめぼれ」や北海道の「きらら397」なども人気を集めています。
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