炭焼き工程
丹精と熟練が生む芸術品。「備長炭」が出来上がるまで。
原料、窯、そして技術。紀州の風土が育てる最高品質。
備長炭の原木となるウバメガシは、紀州南部を中心に、わずかに高知や宮崎にも自生します。曲がりくねって硬いため、用材には向きませんが、木炭の材料としては最高です。備長炭は「備長窯」と呼ばれる窯でこの原木を焼きます。「備長窯」に必要な耐火性の赤土と石も紀州独特のもので、まさに備長炭の品質は風土が生んだものといえます。原木の伐り出しから窯出しまで約10日。作業は自然との対話ですすめられ、月の満ち欠けや潮の満ち引きといった大自然の呼吸にあわせ進められます。伐採の最高の時期となる旧暦の八月十五日と二十日のウバメガシから、最高の備長炭が生まれるといわれています。
備長炭ができるまで

原木の切り出し
20〜40年の成木を択木伐採。
ウバメガシ、アラカシなど。

窯詰め(木くべ)(1日目)
束にした原木を窯の奥の方から
詰めていく作業

口焚き(2日〜3日)
原木の水分を抜く作業。
白い煙が出る。

焼火(4日〜6日目)
点火開始。

精煉(6日〜7日目)
炭化後、窯口を次第にあけて空気を
送り、炭材の樹皮を燃やして赤熱させる。

窯出し(7日〜8日)
小量づつ、窯口から取りだす。

消火
炭床に集め、直ちに素灰をかける。


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